コラム 『リノベーション』ってご存知ですか?
2019年10月21日更新
岐阜県高山市で全面リフォーム&リノベーションを手掛けております、
リ楽住(リラクス)の杉浦です。
周辺でよくススキを見かけるようになり、秋の訪れを感じます。
この時期は日差しがあるとちょうど良い気温になりますので、
日向ぼっこが気持ちいいですね。今日はちょっとした豆知識をご紹介。
皆さん『リノベーション』という言葉を耳にしたことありませんか?
昨今ではテレビや雑誌でも頻繁に見かけるようになりましたが、
普段意識していないとあまり馴染みのない言葉かもしれません。
なんとなく「リフォームと同じことかな?」と『リフォーム』と『リノベーション』どちらも同じように
捉えている方が多いですが、中身は結構違います!
まずは『リフォーム』ですが、こちらは老朽化などで
傷んだ建物を元に戻す意味で使われます。
いわゆる原状回復、『マイナスになってしまったものを
ゼロの状態に戻す』と捉えるとわかりやすいかもしれません。
一方で『リノベーション』は既存の建物に大規模な改修を加えることで、
よりよいモノへと価値や機能を高める意味合いで使わます。
先ほどの例えに倣うと『マイナスのものをプラスに変える』
といった感じでしょうか。
リノベーションはライフスタイル・生活環境の変化に合わせて
住まいを快適にできるという柔軟性の高さが魅力で、近年注目を集めています。
新築を建てるよりお得に高機能で使いやすい住まいに出来る、
そして建物としての価値も高まると良いところずくめに見える
リノベーションですがもちろん注意点もあります。
まず暮らし始めるまでに時間がかかること。
自由とはいえ既存の建物を改修する以上は
構造体などの制限も存在します。
それらを調査し、そこから補強やプランニングを考えるため
サクっと工事!というわけには中々いきません。
特に今住んでいるお家をフルリノベーションしようと思うと
どこかに仮住まいの準備をして引っ越すことも必要となります。
そしてこれはリフォームにも言えますが工事金額が変わりやすい、ということ。
築浅で建物の資料も揃っていて、構造躯体もしっかりと確認できるなら
良いのですが、まずそのような建物はリノベーションする必要に迫られていません。
リノベーションとなると築年数が古く、図面も実際とは少し違っているような
建物であることが多いです。そうなると想定していたものより傷みが酷く、
予定外の改修・補強が必要になることもあります。
そしてわかりにくいが故に、最初は工事金額を安く見積もっておいて
契約が終わると後から後からと釣り上げていくような手口も
残念ながら世の中には存在します。
大切なのはしっかりした調査と
それを元にした報告・提案から考えていくこと。
引っ越しなども考えると全体のスケジュール把握も欠かせません。
万全な準備を整えてから工事に向かうことで
『こんなはずでは…』という失敗を防げます。
専門の人と密に相談し、見切り発車をしなければ
リノベーションはちゃんと暮らしを豊かにしてくれますよ!