ひび割れ(クラック)は危険信号?
2020年01月20日更新
岐阜県高山市で全面リフォーム&リノベーションを手掛けております、
リ楽住(リラクス)の杉浦です。
今年は雪が少なく移動に困らないのがありがたいですねとはいえ例年降っていた雪がこうもパッタリと降らないと
異常気象なのか気候が変わりつつあるのか、これからの
環境が少し心配になってもきますさて、今回はたまにご相談頂く
『ひび割れ』についてです。
お家の調査等を行っているとたまにお客様から
『ここ、基礎にひび割れがあるんですけど、
これって大丈夫なんですか?』
と尋ねられることがあります。
確かに基礎といえばお家を支える大切な足腰。
そこにひび割れがあると心配になるお気持ちもごもっともです。
ただひび割れはすべてNGサインかというと、そうでもありません。
ひび割れの程度によってそれが危険なものかは変わってきます。
判断基準は以下の3点です。
①ひび割れの幅と深さ
まず幅が0.3mm未満で深さも4mmに満たないものは
『ヘアークラック』と呼ばれる表面上の小さなひびです。
こうしたヘアークラックは構造に影響を及ぼすものではなく、
乾燥や経年劣化によるごく自然な現象です。
もし、これよりも大きなひび割れがあるとそれは
『構造クラック』というNGサインのひび割れです。
現在の住宅に使われている基礎は鉄筋が入っています。
この構造クラックは鉄筋まで雨水が侵入してしまう原因になります。
鉄筋が雨水により錆びてしまうと当然強度が落ちますし、
よりひび割れを悪化させる悪循環にも繋がります。
②ひび割れの数
次に気にするのはひび割れの数です。
1mの範囲内に3本以上のひび割れが集中していると
これもNGサインです。
一か所に力が加わっていることが予測されますので、
傾いていたり構造的に欠陥がある可能性があります。
③ひび割れの方向
大抵のひび割れは縦方向に割れます。
しかし横方向に割れている場合は要注意です。
乾燥による収縮で横に割れることはほぼないため、
横に割れている=不自然な力が加わったことが考えられます。
状況によって一概に当てはまることではありませんが、
1つの指標にはなると思います。
新築でもひび割れは起きる現象ですので、
神経質になりすぎず、冷静に見て対処するのが良いでしょう。